吉野家が値上げを発表しました。理由は原材料の値上げですが、原材料が値上がった理由はアメリカの干ばつと円安です。吉野家に限らず、最近の小売り店やレストランのメニューの値上げの理由はほとんどが円安が理由ですよね。ということは円安を理由に値上げした場合は、ほとんどが儲けになってないんですね。相手国が儲かってるんです。
でも、値上げすると物価が上がりインフレに向かうから、脱デフレにはなっています。インフレに向かっていても景気が良くならない理由はここにあります。幸いに今は急激な原油安でガソリンの値段が下がっているために物価上昇が抑えられていますが。
インフレに向かう本当の姿は、内需が高まって、国産でまかなえるようになる事が大切です。そうすると、少しずつ輸出と輸入のバランスが整ってきて貿易赤字は解消し、値上げした分も国内に落ちるのでインフレに向かうんですね。今回の吉野家もそんなに値上がりしてるんだったら思い切って国産牛に切り替えるとかすると、ものすごいPR効果もあるし国民に歓迎されると思うんですけどね。
円安により国外から資材を調達している業種は円安に向かうと、国産か輸入かを選択する機会が多くなってくると思います。これを機会に設備を整えて、国産でまかなえる様になると本当の意味でインフレ、貿易黒字に向かうと思います。
円安による値上げには注意が必要です。