年金の運用の基本ポートフォリオが変更になりましたね。
一番大きいのは国内債券の目標比率が60%から35%に大幅に削減されて、国内外の株式にそれぞれが振り分けられた形になりました。
これはどういう意味かというと
- 景気が良くなる過程でインフレになると国内債券の価値が下がります。ただでさえ利率の低いものが元本割れなんて事が起きてしまう可能性があるんですね。それを見越した変更かも知れない。
- 株価が上昇して年金の収益向上が期待できる。
そもそも、国民に払うべき年金は自分で運用しろよ、と言いたいところですが、この少子高齢化では難しい。でも運用努力は最大限するべきです。
日本の年金の運用資産は126兆円、昨年の収益は10兆円という規模です。税金に頼らず運用実績を上げていくが最も重要です。
最近国債の格付けが下げられたというニュースがありましたが、理由が消費税延期とか経済成長戦略が違ったとか言ってますが、私はこのポートフォリオ変更も理由として大きいと思います。だってポートフォリオの25%(31兆円)が無くなるって事は、日本も国債の価値が下がってると認めたことですからね。
私のこの年金のポートフォリオ変更への今後の期待ですが、株式や債券だけでなく、ファンドを通じて直接ベンチャーや企業再生などへの投資比率を上げていくことです。
日本はまだまだ直接金融が遅れているし、銀行から融資を受けるために顔色をうかがっている中小企業主がほとんどです。企業の資金調達の方法にもっと選択肢があるべきなんです。
個人投資家にとっても、機関投資家に価格を左右される株だけでなく、ファンドや社債のを通じて企業を直接応援できるシステムを作ったり、ファンドを通じることで不動産市場も個人が参入しやすくするともっと活性化すると思います。
話がそれましたが、年金でリタイア後の生活費がまかなえる世の中になることに期待します。