いつもご覧いただきありがとうございます。
私は村上春樹が好きでコラムとか翻訳を除くとほとんど読んでいます。独特の世界観が好きです。一部ネタバレもありますのでまだ読んでいない方はご配慮願います。
一言で表すと今回もとても面白い作品でした。初めての取り組みとしての芸術家を表現しているのですが、どうしても主人公が作者(村上春樹)と被ってしまうところが多くあります。小説家も芸術家も作品を生み出すまでのこだわりや苦しみがあり、その共通点が読者の心を掴むのだと思います。
また、父の時代背景も丁寧に描かれており、過去と現在が現実かどうか分からない微妙な表現で、想像力を掻き立てて面白みを増しています。
それから得意の井戸の底の様な真っ暗で逃げ場のない状況などのドキドキさせられる仕掛けもしっかりとストーリーの真ん中に座っています。
現実と非現実が上手く描かれて最後まで楽しめる小説になっています。
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騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 [ 村上 春樹 ]
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