今回はモンゴルの住宅事情についてお伝えします。
モンゴルの住宅といえば”ゲル”という移動式の住居が有名です。
(下の写真の白い建物です。)
ウランバートルから出て30分もするとこのような風景が続きます。
彼らは家畜を放牧して暮らしています。
羊・山羊・馬・牛などが見られました。豚は放牧ではないようです。
家畜のえさの草などが無くなるとゲルをたたんで移動します。
また、冬の厳しい土地なので冬になると比較的寒くない場所を探して移動します。
まだまだ、多くの人たちがこういう生活をしているんですね。
一転してウランバートル市内になると景色はまったく違います。
大きく分けるとアパートやマンションのエリアと、いわゆる小屋的なエリアに分かれます。
前者はウランバートル中心部にあり、現在も建設ラッシュが続いています。
このような風景が至る所で見られました。
こんな感じのビルは日本でも見かけますね。
日本との大きな違いは建築方法だそうです。
地震のないモンゴルでは、柱は鉄筋が入りしっかりしていますが、
壁は四角い石を積み上げただけの工法でした。
そして、打って変わってウランバートル中心部から車で10分ほどの
通称”ゲル地区”です。
写真の様なレンガの立派な家もありますが
手造りのような家が多く立ち並んでいます。
中にはゲルをそのまま立てている家もありました。
特徴的なのは
・区画がきっちり整理されている。
・2メートルくらいの壁があり、中がのぞけない。
・中にはとても立派な建物も混在している。
・水道がない。電気はありそう。(街灯が多くありました)
平日の昼間に行きましたが、ほとんど人影がありませんでした。
この地区の多くの住民は郊外に別宅があり、
夏の暑い時期は郊外で暮らしているようです。
学校が6月~8月までお休みというのも理由でしょう。
そして最後にこの建物は何だと思われますか?
入り口がせまく縦に長いです。
コンテナをそのまま置いたようなものもありました。
これは車のガレージです。
前述の通りモンゴルは冬が厳しいので、
あんまり寒いとエンジンがかからなくなってしまうのですね。
このガレージの特徴は、入口の所にヒーターが付いていて
駐車した時にボンネットの周りを温めるのだそうです。
そうすると寒い朝でもエンジンがかかるということですね。
市街と郊外の間にこのガレージだけの場所が一キロくらい続いてました。
寒いモンゴルならではの光景かもしれません。
夏の短いモンゴルでは、この時期にどれだけ工事を進められるかが
ビジネス上でも大きなポイントになっていると感じました。
次回は、最近私も個人的にご縁の多い農業事情についてお伝えします。