いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は相撲で例えると東のコーチ・エィに対して、西のCTIということでこの本をご紹介します。
ご紹介させていただく内容はあくまでも私の主観ですので作者の意図することと相違する部分もあるかと存じますが、ご容赦くださませ。
内容も濃いのですが、ちょっとお高い本です。
さて、内容に入っていきましょう。
CTIの特徴はコーアクティブコーチングを進めるにあたり「人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である」としていて、答えは必ずクライアントの中にあるので対等のパートナーとして接してくださいというものです。特別な用語は無くて、英語の表記をどの様に解釈するかを説いています。
まず、コーアクティブ・モデルという図表があり、中心に三つの指針(本書では指針としていますが”3つの重要な要素”と理解した方が良いです。)を五つの資質(これも資質としていますが”5つの能力”と理解した方が良いです。)がベースとなりコーチングを支えているというイメージです。
三つの指針「フルフィルメント」「バランス」「プロセス」
フルフィルメント・・直訳すると「充実感」、自らの人生に目的を見出しその目的に向かっていくことで得られる感覚。
バランス・・人生におけるバランスというものは人それぞれ違うもので、常に変化をしているものである。バランスの取れた状態を作ることでは無く、どの様な状況でもクライアントがバランスの取れた状態に近づこうとしているかをコーチがサポートすること。
プロセス・・クライアントがどの様なプロセスにあっても、常にそばで励まし、祝い、寄り添うという旅仲間の様な存在がコーチである。
五つの資質「傾聴」「直感」「好奇心」「行動と学習」「自己管理」
傾聴・・傾聴には3つのレベルがありそれぞれレベル1ー内的傾聴、レベル2ー集中的傾聴、レベル3ー全方位的傾聴とあり、コーアクティブコーチングにおいてはこの傾聴を重要視している。その傾聴を元に質問のスキル(反映・明確化・俯瞰・比喩・認知)を使ってクライアントの考えを引き出します。
直感・・コーチの直感をクライアントにぶつけることで行動を促したり、学習を深めることにつなげていく。
好奇心・・コーチがクライアントに対する好奇心を持って質問することでクライアントのが自分にとって大切なものを発見したり意思決定をするもの。ここで「パワフルクエスチョン」(拡大質問)のスキルを使い内省を促し解決策や創造力・洞察力をもたらす。
行動と学習・・あらゆるコーチングスキルは全てのクライアントの行動を進め、学習を深めるためにあると言っても過言ではない。コーチは「ありのまま」「つながり」「生き生き感」「思い切り」という4つの領域で行動を促し、行動を確認したり、失敗しても祝福したり、さらなる目標設定をしたりしてクライアントと共に歩いていく。
自己管理・・コーチの意識がクライアントから離れた時、それにいち早く気づき、そこからすぐに立ち直ってクライアントとのつながりを取り戻すこと。
この本の最大の特徴はコーチングを始めるにあたってのツールが満載です。これをアレンジしてスタートするとスムーズにセッションが始められます。(ex. 契約書・診断書・個人情報シート・質問集などなど)
それから、事例集も充実しているので後半の実践編ではコーチングの例を参考にすることができます。
-感想-
簡単に内容をご説明しましたが、この本の中身は難解です。前半は知識編後半は実践編(p163〜)ですので、前半をさらりと読んでから実践編を繰り返し行うことにより、分からないことを前半に戻って調べたりすると理解が深まりました。私自身もまだまだ理解が出来ていませんが、この本はバイブルというだけあって、いつも手元に置いておきたい一冊です。特にセッションの中での質問集は大変役に立ち助けられています。
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コーチング・バイブル第3版 [ ヘンリー・キムジーハウス ]
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